ウッドデッキメンテナンス工事(軽井沢町・T邸)

 

T様のデッキは、以前弊社でリフォームをさせていただきました。

その際のリフォーム内容は

  • 雨の日でもバーベキューを楽しめるよう、デッキスペースと、それに伴う屋根の拡張工事
  • お年を召したお父様が、駐車場からすぐに部屋へと移動出来るよう階段の増設工事

でした。

前回の施工から6年が過ぎ、今回は再塗装とグレーチングの新設のご依頼を頂きました。

塗装工事

軽井沢は湿気が多く冬は寒さが厳しいため、弊社ではデッキの塗装は日持ちを考え強い防腐効果、塗装面の耐久性のある「キシラデコール」を使用しております。が、それでもやはり、4年以上たちますと傷みが気になるようになります。(キシラデコールの塗り替えはメーカーでは3~5年を推奨しております)特に、ウッドデッキは平面に雨や、雪を受けるため、定期的な塗装工事をする必要があります

キシラデコールは独特な臭気がありますが、DIYがお好きな方であれば、ご自身で塗ることも出来ます。

ただ、塗装面が広いとその分臭気もきつくなり、慣れていないない方は頭痛や吐き気を起こすこともあります。(私自身もマスク等の装備をせず自宅の塗装を行い、ひどい頭痛を起こし一日寝込んだ経験があります。特に高温で乾燥した日には乾きやすい反面、揮発性の物質も気化しやすく注意が必要です)

また、デッキに限らずどの様な場合も共通することなのですが、塗装は塗装面の掃除・木地の調整・他の部分への養生などの下準備がしっかりできてるか否かで、仕上がりや持久性が全く変わってきます

次回のメンテナンスまでのきれいにご使用いただくためにも、プロにお任せいただくことをお勧めします

 

グレーチング新設

今回の施工では、前回授けた場所のほかに、増設したバーベキュースペースにもグレーチングを新設しました。

落葉樹の多い軽井沢町では、落ち葉(特にカラマツの落ち葉は曲者!)が雨どいに入りぎっちりと詰まってしまい、あっという間に使い物にならなくなってしまいます。そのため初めから雨どいを授けないお宅も多く、その結果、屋根に受けた雨が滝のように流れ、そのまま大量の水をデッキで受けるようになってしまい、残念ながら街中のお宅に比べると傷みや腐食は早くなってしまうのです。

この悪循環を変えるのがグレーチングです。

グレーチングとは大きな格子状の建材です。(デッキの施工には軽量で丈夫なFRP製を使用しています)庇から雨が流れ落ちる箇所のデッキ板を外し、そのかわりにグレーチングを設置します。落ちた雨水は格子の間を抜けるためデッキの床下に雨水を逃がすことが出来るようになり、デッキの持ちが格段に上がってきます

庇からデッキへ落ちる水の処理を軽く考えていると、雨のたびに同じ個所が濡れることで徐々に腐りが始まり、ひどくなるとデッキから建物の土台へと腐食が進み、土台の補修工事、外壁の補修と、かなり大掛かりなものになってしまいます。(特に、昨今人気のある輸入住宅の場合、庇の出が少なく、外壁や土台への影響が起こりやすいのです)

今回の施工で、庇からの水を受ける場所をすべてグレーチングにしたことで、今後より安心してお使いいただけます。

 

デッキのメンテナンスの大切さ

ウッドデッキはとても使いやすく、外での生活の楽しみを増やすアイテムです。

でも、車などと同じように「維持費」がかかることを忘れないようにしてください。(維持費は面積に比例します)

特に、斜面に建てられたお宅など、地面から数メートル立ち上げてデッキを作られる場合など、傷みをそのままにしていると、思わぬ事故へとつながることもあります。(以前デッキの階段が崩れ、ご主人が落下されたお客様からリフォームのご依頼を頂きました)

今回、きれいになったデッキをご覧になろ喜んでいただけるお客様のお顔を拝見でき、私たちもとてもうれしく、再度リフォームのやりがいを感じました。

T様ありがとうございました。