リフォームを考える前にぜひ実践していただきたいこと②整理収納の考え方

前回に続きリフォーム前にやっていただきたいこと②として「整理収納のポイント」をお届けいたします。

今回は、まだ、実践のに移す前に、ちょっと心にとどめていただきたいことを書かせていただきます。

 

*私はミニマリストに憧れたものの、ミニマリストになれなかったインテリアデザイナーです(笑)*

数年前から、「ミニマリスト」という言葉をよく目にするようになりました。

ミニマリストとは最低限のモノでシンプルな暮らしを実践する、ライフスタイルのことです。

まるでホテルの一室のような室内や、さらにその上を行きほんのわずかな生活道具だけで生活をするスタイルは、シンプルな生活に共感し色々と整理をしていた私の眼には、とても新鮮で、まるで恋をするかの如く胸がときめきました!

 

ミニマリストの生活は

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・モノが少ないからお掃除も簡単

・自分にとっていま必要なものがわかっているので余計な買い物をしなくてすむ

・部屋がすっきりしていることで気持ちが安定できる

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など、とても魅力的な利点がたくさんあります。

 

思い付いたら行動に移さずにいられない私は、週末を使いさらに沢山のモノを手放しました。

一つ処分するごとに、確実に自分の中のモヤッとした気持ちや、ずるずると引きずり続けた気持ちが晴れて身も心も軽くなりました!(…身は違うか…汗)

 

が、不要なものは処分しきれたはずなのに…ミニマリストのお宅のようにすっきりできません!!

なぜか?

それは私にはミニマリストのセオリーに乗っ取って捨てられないものがあるから

 

我が家には部屋の随所に子供の描いた絵や、工作の品が飾ってあります。よく整理収納に関する記事の中でお子さんの作品は写真に撮ってデジタル保存をし処分する記事を目にします。実際私も大きな工作作品は同様の手法で処分しました(置き場所に1㎡以上必要なものは致し方ありません…汗)が、二度と手に入れることのできない子供の作品は何億円もする名画より、私にとっては価値のあるものだから、どうしても手放せないのです。

すべて収納箱に入れればいいのでしょうが、慌ただしい日々の暮らしの中で、ふと目にしたときにフワッと当時の子供の姿が蘇る作品は心の中に温かい響きを奏でるため、お気に入りの作品は随所に飾っておきたいのです。(ただの親バカです…汗)

 

その結果…我が家は生活感の感じられないクールな部屋にはならず、そこかしこに人の体温を感じられる、ゆる~いインテリアとなっております。

雑誌に載るようなカッコよさはないけど、

「これが私にピッタリとくる、整理収納の境界線なんだ」

と、毎日を自分らしく心地よく生活しております。

 

*整理収納は自分自身のセオリーで行いましょう*

様々な情報が氾濫している現代。インテリアについての情報もかつては専門誌からだけでしたが、今は毎日のようにスマホに新しい情報が届くようになりました。(こちらのブログも同様ですね)

そして几帳面に整理収納をしている方の情報を見ると、なんとなく、自分もこうでないといけないなと思いがちです。

でも、目にしている情報は書かれた方のライフスタイルであって、ご覧になっている方のライフスタイルではないことを忘れず、憧れのある実例は、イメージのスパイスとして切り抜いたり、ブックマークをしてください。(インテリアコーディネートの要素を決めるのに役立ちます)

 

整理収納の事始めとして、大切なのはたったの1つ

使用期限、賞味期限の切れたモノを捨てる

これだけ!

前回紹介したノートに記した不用品、すなわちゴミの処分だけ!!

 

たったのこれだけのことで、心の中と、部屋の中に余裕が生まれてきます。

その状況が出来てから、今の自分の生活と、残されたモノとの関係をじっくり、時間をかけて考えていきましょう。私も「あ~ようやく終わったな!」と思えるまでに一年近くかかりました。

 

縁があってあなたのもとへ来たモノたちです、

「とにかくモノを減らさなければいけないんだ!!」

と強迫観念にとらわれ勢い余って取り返しのつかない後悔をしないようにしましょう

 

次回は、「家族と整理収納」について書かせていただきます。

 

 

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